「日本車からテスラ、そしてサイバートラックへ」アメリカで起きているEVシフト加速の現実

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エレックさんがEVに移行したい最大の理由は、ガソリン代の負担が経済的にキツいからだ。

ちなみに現在ロサンゼルスでは1ガロン当たりのレギュラー・ガソリン価格が5ドルを超えるスタンドも多く、SUVやトラックの場合はタンクを満タンにすると130ドルを超える場合もざらだ。

そんな中、エレックさんは自分と同じようなアパート住まいの友人たちがEVに買い換え、ガソリン代の負担から解放された生活をしているのを見て、自分も続こうと考えた。

彼はこのエキスポで、カリフォルニアのアーバインを拠点とするEVメーカーのリヴィアンの5人乗りのSUVに試乗。「広々としていて、すごく気に入った」との感想だった。

また、エレックさんの友人のジョナサンさんは、現在ベンツのガソリン車に乗っているが、やはりSUVタイプのEVに乗り換えを検討している。「友人たちを見ていても、勤務先の駐車場でEVを無料で充電しているケースが多いし、職場にEVチャージャーがあれば、自宅になくても、何も問題はないとわかったから」と言う。

企業が社屋にEVチャージャーを設置する時代

ちなみに車をひとり1台所有するのが当たり前の車社会のカリフォルニア州では、グーグルなどのIT大手企業の社屋には必ず複数のEVチャージャーが備え付けられており、社員が勤務中に無料で充電できる。そのためテスラなどのEVがグーグル社屋の駐車場などにはずらっと並んでいる。福利厚生の一部として、EVチャージャーが職場にない企業が優秀な人材を確保するのは、かなり難しい時代になった。

「今の政治状況を考えれば、ガソリン代はますます高騰すると思うし、将来はEVを買いたいよ」と語るのは、エンジェル・ウィズムさんだ。

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