「日本車からテスラ、そしてサイバートラックへ」アメリカで起きているEVシフト加速の現実
ガソリン車とEVの利点を併せ持つハイブリッド車を所有していた彼は、そもそもなぜテスラのモデル3に買い換えたのだろうか。
「ずっと前からフルEVに移行したいとは考えていた。最終的に自分にとって決め手になったのは、一番最初にEV市場のシェアを席巻したテスラなら、EV技術力が確かなんじゃないかと思えたから」と言う。
つまり、ハイブリッド車を買う時は、ガソリン車やハイブリッド車を得意としてきた日本車メーカーのブランド力を重視し、EV購入の場合は、「米EV市場で一番最初に成功したテスラの実績で選んだ」ということだ。
特筆すべきは、彼がモデル3を昨年12月に「中古」で、2万ドルの価格で手に入れたということ。
中古EVが値下がり
アメリカでは中古EVであっても、購入の際には、収入や居住地によっては、税金の控除が最大4000ドルまで得られる。もしマックスの4000ドルの控除が認められた場合、価格2万ドルの中古のモデル3は、実質1万6000ドルで手に入るわけだ。
実は彼がモデル3を購入した時期は、中古EVの価格が急落しつづけた時期とぴったり重なる。
自動車専門のサーチエンジンiSeeCarsが2023年の5月から2024年の同月までに売却された1~5年の使用歴がある220万台の中古車価格を調べたところ、2024年の2月に「初めて中古EVの平均価格が、中古ガソリン車の平均価格を下回った」ことがわかった。
その時点からさらに、中古EVの価格は下がり続けている。
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