「わたしなんてまだまだ…」エマ・ワトソンも悩んだ《詐欺師症候群》 自己評価の低い人に自信を持たせる「ポジティブフィードバック術」とは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

インポスター症候群は多くの成功者にも見られる症状で、実際にその経験を開示している著名人もいます。

映画「ハリー・ポッター」シリーズの、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンさんは、「いい仕事をすればするほど、わたしはそんなにほめられる資格はない、という気持ちが増幅していった」と語っています。

元アメリカ合衆国ファーストレディのミシェル・オバマさん、アカデミー賞を受賞したトム・ハンクスさんなどもインポスター症候群について公にしています。

大事なのは「本人が納得できる」言い方

自分を過小評価する人たちには、無理にほめ言葉を受けとめさせようとするのではなく、その人が納得して受けとめられるように、

『すごいフィードバック~心が動き、行動が変わる!』
『すごいフィードバック~心が動き、行動が変わる!』(かんき出版)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

「こういうところで、あなたのことを評価しているよ」

「Оさん、こういう意味であなたのことを評価しているから、ただまっすぐ受けとめていいんだよ」

と、具体的な実績を伝えるというのもおすすめです。

また、伝えるときは、

「チームのみんなが、Оさんのプレゼンのおかげで、今後の方向性が明確になったと言っていたよ」

と、まわりにどのような影響を及ぼしたのか、あなたのしたことはまわりから認められる成果なのだと実感できるように明確に伝えるのもいいでしょう。

「Nさんがこうしてくれたことが嬉しくて、ひと言伝えたかった」

「感謝の思いも込めて、Rさんに伝えたかった」

と感謝を改めて伝えてみるといいかもしれません。

相手が過度な謙遜や否定的な反応を続けても、繰り返し根拠を示しながら日常的にポジティブフィードバックをし続けましょう。

それによって、まわりの雰囲気も明るくなり、チーム全体で自然と認め合う文化が育まれていきます。

【もっと読む】《部下になった元上司に注意したい!》 機嫌を損ねずに、最大のパフォーマンスを発揮してもらう方法とは? では、部下との接し方のコツについて、実業家、アンガーマネジメントコンサルタントの戸田久実氏が詳細に解説している。
戸田 久実 アドット・コミュニケーション代表取締役、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

とだ くみ / Kumi Toda

立教大学文学部卒業後、服部セイコー(現 セイコーグループ)にて営業職、音楽業界の企業にて社長秘書を経験しながらコミュニケーション研修に携わる。2008年、アドット・コミュニケーションを設立。2015年、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会の理事に就任した後、2024年より代表理事を務め、協会運営とアンガーマネジメントの普及に尽力している。大手民間企業や官公庁を中心に、研修講師として活躍するほか、書籍も含め、親や子ども向けのアンガーマネジメントコンテンツも提供している。講師歴30年以上、登壇数は4500回を超え、指導人数は25万人に及ぶ。おもな著書に、『アンガーマネジメント』『アサーティブ・コミュニケーション』『アクティブ・リスニング』(日経文庫)、『小学校教師のための言いかえ図鑑: アンガーマネジメントの手法をいかし、上手に叱る・伝えるテクニック』(誠文堂新光社)、『イラスト&図解 コミュニケーション大百科』 『アンガーマネジメント 怒らない伝え方』『アドラー流たった1分で伝わる言い方』『すごいフィードバック』(かんき出版)など多数。中国、韓国、タイ、台湾でも翻訳出版され、累計25万部を超える。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事