2つのアプリを同時に使いやすい形状は“やや横広”。ファーウェイ「Pura X」が切り開く折りたたみスマホの実用性

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iPhoneにしろAndroidスマートフォンにしろ、2つのアプリの分割表示は標準機能になっている。だがそれを使っている人はあまり多くない。Pura Xなら積極的に2つのアプリ表示を使おうと思えるのだ。つまりスマートフォンの使い方を進化させてくれる製品なのである。

折りたたみスマホの弱点を克服

冒頭に書いたようにすでに折りたたみスマートフォンは多くの製品が販売されている。しかしPura Xはそれらとは異なる特徴を持っている。

まず横折り型のスマートフォン、いわゆるフォールド型と比較してみると、Pura Xは本体サイズが一回り小さい。フォールド型のモデルは閉じれば普通のスマートフォン、開けばスマートフォンの2倍サイズの画面を使うことができる。フォールド型スマートフォンは小型タブレットとしても使え、画面の大きさはPura Xより大きい。しかし本体を開いたとき片手だけの操作は難しい。

また価格も高く20万円以上することから、購入の敷居も高い。本体の重量も最近では軽量化が進んでいるが、最もメジャーな製品であるサムスン電子の「Galaxy Z Fold6」は239gとそこそこ重い。フォールド型のスマートフォンは性能が高い分、価格も本体サイズもそして重量も、ある程度のレベルになってしまうのだ。

もう1つの折りたたみスマートフォン、縦折り型のモデルは最近ではフリップフォンとも呼ばれる。実はこれは一般的なスマートフォンを2つに折りたためる製品にすぎない。そのためたたんだ状態では小型になりポケットにもすっぽりと納まるが、本体を開けば画面サイズは縦長の7型弱だ。縦横比は一般的なスマートフォンより長いものの、2つのアプリを表示してもどちらも正方形サイズであり、使いやすいとはいいがたい。

ただ、最近のフリップフォンは本体を閉じた状態でも外側の画面でアプリが使える。メッセージの返事を見る、電話を受ける、写真を撮る、などちょっとした作業をする際は片手で握って親指でタッチ操作できる。本体を開かず使える、超小型のスマートフォンとして使用できる。

Pura Xにも外側に3型サイズの画面が搭載されている。Pura Xはフォールドタイプの「2つのアプリ表示が実用的」な利点と、フリップタイプの「閉じれば小型サイズ」「閉じたまま外画面が使える」という、両者のいいとこどりをした製品とも言えるのだ。

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