兵庫県知事のパワハラ疑惑、メディアは斎藤知事批判一色から選挙期間中は沈黙、「メディアが報じない真実」がSNSで拡散しメディア不信へ

兵庫県知事の斎藤元彦のパワハラなどの疑惑が全国的に注目を集めるようになったのは、疑惑を内部告発した前県西播磨県民局長の男性職員が昨年7月7日に死亡してからだった。
男性職員は自殺とみられるが、その理由はわかっていない。しかし、SNS上では、斎藤に責任があると断定する投稿が相次ぎ、テレビの情報番組でも同様の発言をするコメンテーターがいた。
新聞やテレビ、週刊誌が、内部告発問題を連日取り上げていた頃、兵庫県伊丹市の医師の男性(58)は、斎藤を「悪者」と思っていた。しかし、昨年11月、知事選の候補者討論会をユーチューブで見て衝撃を受けた。
立候補した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志が、男性職員が死亡したのは、公用パソコンに保存していた私的情報の発覚を恐れたからだと主張し、メディア批判を展開した。
その後、男性は立花の動画を毎日見るようになった。斎藤批判一色だったメディアに不信感を抱くようになり、選挙に入ると報道が激減したことにも疑問を持った。
「立花さんは兵庫の闇を暴いてくれた。メディアは情報を隠している」