「東大生はリビングで勉強している」は本当か?"賢い子"育む家庭空間の秘訣 "理想の親子関係"育む秘訣は整理整頓にあり?

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(図:東洋経済作成)

こうした片付けのプロセスを学び、実践することは、「理想の親子関係」を育むことにもつながるという。

「自分ができなかったことを子どもに反面教師としてできるようになってほしいという気持ちは誰にでもあるかと思いますが、まずは自身で学ばなければ、子どものつまずきポイントや苦しみを理解することができません。

『片付けなさい』という一方的な声掛けは、上下関係にも陥りやすいですから、まずは親が実践することで子どもとも対等で良好な関係を築きやすくなるのではないでしょうか」

『勉強しなさい』と言われても子どもが勉強しないのと、同じ理論なのだろう。最後に、東大生を育てる家庭の親の姿勢についても聞いた。

「東大の卒業生に対するアンケートでは、小学校時代、親が自宅で机に向かっている姿を日常的に目にしていた人が4割という結果もありました。『親が経理部の所属で、自宅で資格の勉強をしていたことで、自分も経済学部に進みたいと考えた』など、直接的に親の仕事内容から影響を受けた方もいれば、『親が読書好きだったので、自分も読書の習慣が身についた』など、趣味の部分でよい影響を受けた方もいました。

一方で、親自身が勉強熱心でなくても、環境整備のほうに心を尽くすことで、子どもの勉強に対するやる気がアップするパターンもあるでしょう」

“子どもは親の姿を映し出す鏡”とは、まさにこのことなのだろう。まずは取り組みやすい「家庭空間」から、親がトライすることをおすすめしたい。

米田まりな(こめだ・まりな)
サマリー取締役・収納コンサルタント
2014年に東京大学経済学部卒業後、住友商事に入社。22年に一橋大学大学院にて経営修士号を取得。24年よりITスタートアップ・サマリー取締役に就任。プライベートでは整理収納アドバイザー(1級)の資格を活かし、幅広い層に向けた片付けのコンサルティングを行っている
(写真:本人提供)

(文・吉田明日香、注記のない写真:takeuchi masato / PIXTA)

東洋経済education × ICT編集部

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小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

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