東芝・室町社長が初の記者取材で語ったこと 赤字3事業は人員削減も検討課題に

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――9月30日に開かれた臨時株主総会での室町社長の信任率は。

最終数字はまだ分からない。おそらく70%台だ。私、牛尾文昭取締役、伊丹敬之社外取締役の3人については、再任なので、厳しい評価をいただいている。

――辞任した取締役がまだ顧問として在籍しているようだ。

 顧問として委嘱しているのは、半導体の小林清志氏、財務の前田恵造氏の2人だ。小林氏は、第三者委員会の報告書には氏名の記載はなかったが、(不適切会計処理が行われていた時期に)半導体のカンパニー社長に就いていたということで、辞任をした。ただ半導体も、再編など様々な問題が山積している。小林氏の技術や営業資産を直ちに失うとなると、東芝の柱である半導体事業について大きな影響がある、と判断をした。

前田氏も同様。特設注意市場銘柄の指定解除に向け、財務関係や法務関係については、緊急事態の中で社内では非常に手薄だ。財務関連のOBの再雇用も含め、人員を補強しないと、指定解除に向けての作業をできない。前田氏の持っている、財務関係の知見・知識というのは、この作業に必要であると判断した。この2人だけだ。ご理解をいただきたい。

――社長の在任期間はどの位を考えているのか。

1年なのか、2年なのか、今はお答えする段階ではない。ただ、3年ということは、おそらくない。

富田 頌子 東洋経済 記者

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とみた しょうこ / Shoko Tomita

銀行を経て2014年東洋経済新報社入社。電機・家電量販店業界の担当記者や『週刊東洋経済』編集部を経験した後、「東洋経済オンライン」編集部へ。

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