
2000トンオーバーの潜水艦、7000トンの橋梁、道路、風力発電の風車の羽、火力発電所の大型設備まで、数百~数千トンある世の中の重量物。こうした重量物の輸送に、会社員人生を懸けてきた男がいる。
物流企業の山九で、重量機工部の計画・技術グループマネジャーを務める佐野勝信さんだ。特殊車両を用いた、橋桁や道路の輸送における業界の第一人者である。
1918年創業の山九は3PL(物流の一括受託)の大手で、港湾での荷役や運送、国際物流、顧客の工場構内の物流なども展開する。プラントエンジニアリングなどを行う機工事業も有力だ。
山九は1954年に戦後初となる日本からのプラント輸送を手掛け、重量物輸送の先進企業として、数々の輸送を担当してきた。東京・お台場に掛かるレインボーブリッジの巨大な橋桁を輸送した実績もある。
メーカーとの緻密なやり取りが必須
佐野さんが担当してきた重量物の輸送は、単に運べばいいというものではない。超大型ゆえに、設計時から輸送や設置する上での制約(道路の幅や設置する現地の環境など)を考慮する必要がある。
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