「デヴィ夫人新党」の参院選挑戦が政界に波紋 犬猫愛護を訴え比例で複数議席の獲得狙う

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(写真:時事)

「デヴィ夫人」の呼び名で高い知名度を持つタレントのデヴィ・スカルノ氏(85)が、犬や猫の愛護を訴える新党「12(ワンニャン)平和党」の代表として、7月20日投開票が見込まれる次期参院選比例区での出馬を目指す意向を表明したことが、中央政界に複雑な波紋を広げている。

デヴィ氏が12日、東京都内での記者会見で明らかにした。同氏は犬肉食禁止の運動を国際的に展開してきた実業家・堀池宏氏らとともにすでに同党を設立しており、デヴィ氏が代表、堀池氏が共同代表に就任し、日本初の犬猫の保護に特化した国政政党を目指している。その一方で、デヴィ氏は選挙プランナーとして多くの実績を持つ藤川晋之助氏に戦略作りを委ねる方針で、同氏も「複数の議席獲得は確実」と自信を示している。

12日の会見でデヴィ氏は「犬猫と共生する優しい世界を目指す」とした上で、①犬猫の食用禁止の法制化、②災害時における犬猫の救済――など12項目の“犬猫政策”を掲げた。併せて次期参院選では「最低でも2議席」の確保を目標とし、比例区と都市部の選挙区に計10~30人の候補者擁立を目指す方針も明らかにした。

「SNS選挙」の藤川氏が戦略担当に

一方、選挙戦略を担当する藤川氏は、昨夏の東京都知事選で「SNS選挙」を展開して石丸伸二氏を2位に押し上げた実績があり、今回も「SNSによる空中戦」で旋風を巻き起こすことを狙う。選挙専門家の間でも「最近、いわゆるシングルイシューで選挙戦を展開するミニ政党の台頭が目立っており、とくに多くの国民が受け入れやすい犬猫愛護は政治色がないため、ブームを巻き起こす可能性が高い」(有力アナリスト)との見方も広がる。

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