正義感が溢れ出ているせいか、重苦しさも生まれています。一発逆転ストーリーとしての爽快さがあるシーズン1と比べると、エンタメ度が薄まったと感じる人は多そうです。分断社会を風刺した描き方も目立つので、余計にそう思わせます。
![](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/6/6/570/img_66f99c2a9515f37134858cde311a988a240451.jpg)
緊迫度が最高潮に達したところで唐突に幕を下ろすので、肩透かしも食らいます。続きを期待させるのは、シリーズ化が想定されて作られている場合の“あるある”とは言え、何一つ解決しないままシーズン3に橋渡しするのは、よほどの自信がないとできません。
そんな自信を裏付けるように結果は上出来です。初週の視聴回数はNetflix史上最多を記録しています。約1カ月が経過した1月26日までの集計では、世界全体で1億7300万回以上視聴され、視聴時間は12億時間に達したことがわかっています。日本でも好成績です。
公開初週から3週間連続で週間1位、5週連続で週間トップ10入りを果たしました。世界各国でも好調だったことからNetflix史上3番目に多く視聴された作品になり、「イカゲーム」の強さを改めて証明しています。
イ・ビョンホンが語る悪役「フロントマン」
シーズン3の配信を半年後に控え、大規模なプロモーション展開も続いていきます。シーズン2の配信から待たせすぎることなく6月27日に配信されるのは、撮影がそもそも2と3を同時期に行われたことが大きいですが、話題を継続させていくためのNetflixの経営上の戦略とも言えます。
シリーズすべてがファン・ドンヒョク監督によるオリジナル脚本とあって、公開されるまでどんな展開になるのかわからない面白さがあるのも「イカゲーム」の強みです。いずれにしろ最終章ですから、これまで以上に緊張感を持たせて着地するはず。ギフンが絶体絶命のピンチの中で下す決断が見どころになりそうです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら