｢TikTok｣の代替になる？ひしめくアプリの実力 世界一のショート動画プラットフォームに何が

写真共有SNSとして人気を誇るInstagramに用意されている「リール」機能では、ユーザーが最大90秒まで（条件付きで最大180秒）のショート動画をシェアできる（画像：Instagram）

90秒までの動画をシェアできる「リール」

写真共有SNSとして人気を誇るInstagramに用意されている「リール」機能には、ユーザーが最大90秒までのショート動画をシェアできる。

Instagramには「ストーリーズ」と呼ばれる機能もあり、こちらは基本的に投稿後24時間で自動的に消去される決まりになっており、フォロワーに向けた60秒までの簡単な動画をシェアしたり、何かの告知やアンケートなどに使われたりすることが多い。

一方、リールは自分をフォローしていないユーザーにも表示され、削除しなければそのまま動画を公開状態にしておけるのが大きな違いだ。TikTokと同様に、動画にはInstagramがリール用に使用許可を得た、最新ヒット曲を含む楽曲ライブラリから好みのものを付けることができる。

Instagramリールも多くのフォロワーを惹きつける投稿者にはパートナー収益化ポリシーに沿ったいくつかの収益化方法が用意されている。

動画投稿サービスの老舗YouTubeは、「ショート」という名前でTikTokとよく似た縦画面で最長3分のショート動画をシェアできる（画像：YouTube）

YouTubeアプリで撮影、編集、投稿までを行える手軽さがYouTubeショートの利点だ。音楽も動画作成時に利用可能なものを検索～選択して付けることができる。

ショートはGoogleの推奨アルゴリズムによって、興味のありそうなユーザーに表示されるようになっている。視聴したユーザーから「いいね」やコメントが多く付けられれば、さらに多くのユーザーのおすすめショートとして表示されるようになっていく。

YouTubeショートも、チャンネル登録者数や一定期間内のショート動画再生回数といった条件を満たせば「YouTube パートナープログラム」に登録し、収益化できる。

豊富なカメラフィルターを備えることから、10～20代を中心に人気を誇る写真・動画共有サービス「Snapchat」。ほかのユーザーが投稿したコンテンツが（基本的に）閲覧後、一定時間が経過すると消えてしまうという独特のルールを持つ（画像：Snapchat）

10～20代を中心に人気の写真・動画共有サービス「Snapchat」は、投稿したコンテンツが一定時間、経過すると消えるという独特のルールを持ったサービスだ。

2020年からは、TikTokとよく似たショート動画投稿機能「Spotlight」を提供している。特徴としては、Spotlightには政治的な内容の動画やニュースなどが“含まれない”ことが挙げられる。

Snapchatは昨年12月、Spotlightの視聴者数が前年比25%増加したとし、クリエイターに対して、通常のストーリー投稿とは別に提供してきたSpotlight向けのリワード（報酬）プログラムを終了し、2月1日から新しい統合収益化プログラムを導入すると発表している。

収益化の条件は5万人以上のフォロワーを持ち、月間25回以上の投稿が必要などと、かなりハードルが高めとなっている。