
(写真:tadamichi/PIXTA)
日本の大学の研究力低下が止まらない。文部科学省科学技術・学術政策研究所の調査によると、論文の被引用件数トップ10%ランキングにおいて、2000年には世界5位だったのが24年は13位となった。
原因の1つには、政府による大学への資金提供が「安定的な財源」から「競争的資金」へシフトしたことがあるといわれている。競争的資金を獲得するための申請書作成の手間や煩雑な手続きが研究を阻害しているらしいのだ。筆者もそれには少なからず共感するが、競争的資金には「多数の申請の中から厳格な審査を通じて認められた、優れた研究課題に優先的に資金を配分できる」というメリットがある。
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