「おせちやお年玉は不要」"仕分けた"人たちの本音 変わる年末年始…今後も"生き残る風習"は?
「不要」の理由で最も多かったのは、「周りの人も出さなくなったから」「今さら紙に書いて送ろうとは思わない」「送ると相手の負担になりそうでやめた」などの送り合うという行為への疑問。
送ることが相手への心理的なプレッシャーになりかねないうえに、「年賀状よりLINEで伝えたほうがいい」などとコスパやタイパなどの理由からネットツールを利用しているようです。
気になったのは「新年のあいさつそのものをしていない」という声がいくつかあったこと。「明けましておめでとうございます」という言葉を友人・知人の間だけでなくビジネス上の関係性でも使わない人が少しずつ増えているのかもしれません。
一方、「必要」の理由であがったのは、「年賀状のみでつながっている人がいる」という長年にわたるやり取りと、「年に1度くらいメールではなく手紙のやり取りをしたいと思う」などの“あえて手間をかける”ことの楽しさ。さらに「自分のためにわざわざ書いてくれるのはうれしいこと」という人もいました。
すでに年賀状は、その風習を楽しめる人同士のものになりつつありますが、まだ「やめたいけどやめられない」という難しさを感じている人も少なくないのでしょう。
「スマホアプリやSNSのアカウントは知っていても電話番号を知らない」という関係性が増える中、住所を知らないのは当たり前。個人情報保護やトラブル回避の観点からも、今後はより親密な関係のみの風習に限定されていきそうです。
「帰省」を取り巻く状況が一変
次に“お歳暮”のアンケート結果は、100人中「必要」が13人、「不要」が87人でした。
「不要」の理由で多かったのは、「今は年末に物を送るという時代ではないと思う」「今はよほどのお得意様でない限り、かえって迷惑だと思う」などと時代の変化をあげる声。
次に多かったのは「あげたことも、もらったこともない」「誰に何を送るのかすら知らない」などで、特に20~30代は風習そのものを理解していない人が多いのではないでしょうか。
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