これまでお伝えした3つのポイントを一言でまとめると、「ウールライクな生地感のミドル丈で、ファスナーが目立たないダウンジャケット」になります。この手のものを、どういう場所で探せばよいのでしょうか。
セレクトショップや百貨店など、ショップの価格帯は問わず、ドレスの売り場を意識してみてください。どんなショップも、アイテムの用途ごとに売り場が分かれています。カジュアルの売り場を探しても、この手のダウンジャケットは見つかりませんし、仮に条件を満たすダウンであったとしても、アームホールが細身の型紙でつくられている可能性も否めません。
ダウンのみならずビジネスアウター全般に共通する落とし穴ですが、カジュアルの売り場に「ジャケットに合わせるアウター」ではなく、「ジャケットの代わりのアウター」も混在しています。パッと見た印象では「ビジネスシーン対応OK」に見えるアウターが、ジャケットに合わせるには窮屈な状態であるということ。これはサイズ感の問題ではなく、型紙の問題なのです。
オンオフ兼用なのに「カジュアル見え」する人の盲点
ビジネスシーンに「似つかわしくない」と思われてきたダウンジャケットも、通勤用スニーカーのように「新カテゴリー」と言えるほどのバリエーションが増えてきました。そこでお伝えすべきは「着こなしの工夫」です。
まず覚えておくべき事実として、どんなにカジュアル味を抑えたオンオフ兼用ダウンであったとしても、コーディネート次第では休日っぽい印象に陥ってしまうこと。とくにパンツが及ぼす影響は大きく、私はダウンジャケットには「チノパンではなく、スラックス」を推奨しています。
このルールを守ることで、「ビジネスリュックや通勤用スニーカー」で合わせても、ビジネス印象を保ちやすいのです。このときの通勤用スニーカーは、普段以上にドレス感があるものを選びましょう。つまり、ほぼ革靴見えするものです。
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