「トランプ政権下の米国株」トレンド&注目14銘柄 132年ぶり2人目の"返り咲き大統領"に

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トリプルレッド(大統領・上下院議会を共和党がすべて支配)となる場合には減税の現実味が高まる。高所得層や利益水準の高い大手テック企業にとってはプラス材料だ。景気浮揚効果も大きいだろう。

加えて、金融機関に対する規制緩和が期待されるほか、民主党政権に比べて薬価の引き下げ圧力が緩和される可能性もある。

一方、米中対立など、地政学リスクが高まりやすい点が指摘でき、中国関連株には逆風が吹くと思われる。また、脱炭素路線に後ろ向きとなりやすく、環境関連銘柄の重荷となる反面、資源株にとっては追い風となろう。

トランプ政権で恩恵を受けそうな銘柄リスト

下表では具体的に、トランプ政権で恩恵を受けそうな米国株を挙げている。

「資源」関連ではキンダー・モルガンなどに注目している。トランプ氏は石油掘削の拡大を訴えており、新規プロジェクト承認などの政策を就任初日に打ち出すとしている。生産量の拡大と世界景気のバランスが原油価格を上下させそうだが、キンダー社は同社パイプラインの通過量増が業績を押し上げそうだ。

「アメリカファースト」の観点ではユナイテッド・レンタルズなどに注目している。法人減税により設備投資が一段と増加する可能性があるほか、輸入関税強化への対応策から国内に製造拠点を設ける会社が増えると考えられる。こうした需要急増局面では、ユナイテッド社のような建機レンタルを手がける会社が早期に需要を捉えると見ている。

「景気浮揚」では、ゴールドマン・サックスやブラックロック、ブラックストーンなどの金融サービスを手がける会社がよさそうだ。減税策への期待から、ビザやアメリカン・エキスプレスなどの決済を手がける企業にも恩恵が及ぶだろう。ただし、副大統領となるJ.D.バンス氏が「ウォール街」を敵視している点には注意が必要だ。

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