独身で養子迎えた彼女が「親として」心がけたこと 複雑な過去を持つ次女をどう育ててきたか
すねてぷんぷんしていても、しばらくすると自分のほうからやってくる。どうして腹が立ったのか、なぜ悲しかったのかを事細かに話しながら謝ったり、ときには「謝ってほしい」とお姉ちゃんに要求したりもする。
お友達とケンカをして「あっちが悪いんだよ。お母さんからも何とか言って」と頼んでくることもあるけれど、そのたびにわたしがよその子を叱るわけにもいかない。「きちんと自分の気持ちを話して、謝ってほしいことを伝えようね」と話している。
それでも解決しないときは、何日か会わないようにしたらどうかとアドバイスすることもある。どうすることもできないことはなるべく早く忘れて、自分でコントロールできることにフォーカスしたほうがいい。
毎日成長して、毎日強くなっている次女
怒りや悲しみの理由が思い出せないことやわからないこともある。そんなときは自分の好きなことをするか、寝たほうがいいと話す。ぐっすり眠れば、また世界が違って見えるようになるものだから。
次女は生まれて1年の間に養育者が2回も変わるという不安定な状況に置かれ、ひたすら泣き続けてすさまじい無力感と挫折感を訴えた。でも、今となっては永遠の家族を手に入れた。毎年成長して、毎日強くなっている。非力な被害者ではなく、主体的に考えて感情を表現し、問題に対応する強さを身につけていっている。
娘が直面する試練について対応策を考えられるように、わたしはできるかぎり前もって説明をする。そして、どんなことがあっても母親に相談すれば解決できると繰り返し伝えている。すべての問題を解決してあげることはできないとしても、いつでも頼れる存在がいると娘に確信させてあげたいからだ。
(翻訳:藤田麗子)
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