頭のいい人ほど「ダメなサプリ」を選んでしまう訳 サプリのプロが不誠実なサプリを徹底解説!

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しばらく前に起こった「紅麹サプリ事件」はまだ記憶に新しいところです。

紅麹を原料とするサプリメントが原因とされ、少なくとも5人以上の死者を含む健康被害が報告され、世間を騒がせました。

このとき「サプリメントは本当に大丈夫なのか」という議論が起こったのですが、あまり掘り下げられることもなく、いつしか話題にも上らなくなってしまったのはいかにも残念です。

サプリメントを飲む際には、ぜひ「見抜く力」を持ってほしいと思います。

それでもサプリメントを飲みたいんです!

拙著『新版 サプリメントの正体』に詳しく書きましたが、残念ながら世の中には「不誠実なサプリメント」が横行しています。

ところがこれもまた残念なことに、健康情報に詳しくて、頭のいい人ほどこうした「不誠実なサプリ」をつかまされてしまいがちなのです。

なぜでしょうか。

私は仕事柄、たくさんの人から「どんなサプリメントを飲めばいいですか?」という相談を受けます。

それに対する私の答えは決まっていました。「むやみにサプリメントに頼るよりも、毎日の食生活を整えて、必要な栄養素のバランスを取ることが本質です」というものです。

11年前に旧版の『サプリメントの正体』を執筆した際にもそうした思いを込めて、「自分で食材を料理すること」の大切さを強調したつもりでした。

ところが、読者の方からは「それでも私はサプリメントを飲みたいんです! 何を選べばいいでしょうか?」とのご質問をいただくことが頻繁でした。

そうした方々のお話をお聞きすることで改めて認識したのは、人間は頑固なくらい「自分の生活パターンを変えたくない」という事実です。

典型的には「体重を減らしたいけど、食事をがまんしたり運動したりするのはまっぴら」という、よく耳にする言葉です。もちろん私にもよくわかります。しかしここにこそ問題の根幹があるのです。

サプリメントの広告や、ウェブサイトのキャッチコピーには、「つらい努力はしなくても、これさえ飲めばたちまち痩せる!」「膝がラクになってどんどん歩ける!」「髪の毛が見る見るボリュームアップ!」といった魅力的な表現が目立ちます。

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