「センサリールーム」導入の先駆者・川崎Fの使命 発達障害・感覚過敏のある子もサッカー観戦を

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スカイテラスは、扉を開けるとグラウンドが一望できるテラスシートに移動できるので、音や光が気にならないお子さんは、外での観戦も可能です。もし途中で不安になっても、すぐ室内に戻ってガラス越しで観戦できるので、安心して過ごせるかと思います。

川崎フロンターレのセンサリールーム
(写真:川崎フロンターレ提供)
川崎フロンターレのセンサリールーム
(写真:川崎フロンターレ提供)

──試合当日の演出も工夫されているそうですね。

「えがお共創プロジェクト」対象試合では、子どもたちに伝わりやすいように、案内用のPOPや大型ビジョンの表示をひらがな表記にしています。そのほか、選手のピッチ練習入場の出迎えや、マスコットとの交流、センサリールームへの出張グッズ販売などを実施。サプライズで、ハーフタイムに選手と交流することもあります。

川崎フロンターレのセンサリールーム
(写真:川崎フロンターレ提供)

──参加した子どもたちや、プロジェクトに関わった選手からは、どのような反応がありましたか?

子どもたちが、センサリールームや特性に合わせたおもちゃなど、落ち着いて観戦できる環境があることにとても安心してくれたことが印象的でした。イベント前に配布された「しおり」(ANA制作)も、文字を読むことに抵抗があるお子さんに優しい作りで喜んでいただけました。また、選手と交流できてうれしかったという声もたくさんもらいます。感動して泣いてしまうお子さんもいましたね。

またご家族からは、「子どもたちを安心して任せられる環境だった」という声をいただきます。「えがお共創プロジェクト」でこうした環境を提供できたことを非常に嬉しく思っています。

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