バスケ人気再燃、Bリーグ「大胆な新基準」の勝算 千葉ジェッツ再建したチェアマン島田氏の手腕
パリ五輪では惜しくも予選敗退という結果になったが、48年ぶりにオリンピックの“自力出場権”を獲得したワールドカップ2023以降、男子バスケが盛り上がりを見せている。
Bリーグ2023-24シーズンの入場者数は過去最多。10月から始まった新シーズンでは、アメリカのプロリーグNBAで活躍した渡邊雄太選手がBリーグに復帰する。この追い風をどう生かすのか。大きな構造改革の真っ只中にあるBリーグチェアマンの島田慎二氏に話を聞いた。
開幕時から入場者数は2倍、事業規模は3倍に
Bリーグは2016年、男子プロバスケットボールの統一リーグとして開幕した。今年8シーズン目を迎え、入場者数は開幕時の倍となる450万人を突破。事業規模も当初の196億円から580億円へと成長している。
「パリ五輪では、ベスト8で1勝するという目標を達成できなかったが、世界の強豪チームを相手に確かな爪痕を残すことができたと感じている。パリ五輪の結果次第では人気もシュリンクするかと見ていたが、昨年からの勢いを維持しながら新しいシーズンをスタートすることができそうだ」
こう島田氏がポジティブに見ているのには理由がある。2026-27シーズンから、現在の単年の競技成績による昇降格制度を廃止し、クラブの事業基準で参入チームを決めるエクスパンション型リーグに移行するために大胆な構造改革を進めてきたからだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら