好きなところはもうひとつ。インテリアのデザインだ。ミニのデザインを統括してきたオリバー・ハイルマー氏が「フレッシュな感覚を演出したかった」と語ったとおり、ほかに並ぶプロダクトのないユニークなデザインになっている。
![センターディスプレイのみという配置はモダンであると同時にクラシックミニの趣も感じさせる(写真:Mini)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/8/c/570/img_8c4e54d02ebf74a7aac47cbcfafd92a7287903.jpg)
ステアリングホイールの向こうからメーターがなくなり、すべての表示がセンターの大きな丸いディスプレイに集約されたのは、カントリーマンなどと同じ。以前、記事にしたように「MINI・オペレーティングシステム9」が採用されている。
ガジェット的な楽しさも魅力
私がとりわけ感心したのは、ダッシュボードとドアの内張りの質感で、これはうれしい驚きだった。リサイクルしたポリエステル素材を粗めに編んだような質感で、色が違うものを2層に重ねている。触った感覚もいい。加えて、ドライブモードに応じて色が変わる照明が組み合わされていて、車内にいるだけで楽しいのだ。
![ダッシュボードに貼られるダッシュボードに貼られるテキスタイル的な風合いの素材(写真:Mini)(写真:Mini)](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/3/f/570/img_3f5cea2bc7ce4a3608f10bf5dd53d524451634.jpg)
実際、クルマが走っていなくても、退屈することはない。音楽を聴くときには「DJデッキスクリーン」といって、円形モニターいっぱいにビニール盤が回っているような表示も選べる。
しかも、そのときビニール盤のアニメーションに指をあてて上下に動かすと、DJがコントローラーでスクラッチするような音が出るからおもしろい。これを上述のようなインテリアにいながらやっていると、時間がたつのを忘れる。
ガジェットと言ってしまえばそれまでだけれど、若い世代にもアピールしそうな仕掛けだ。デザイン、乗り味、そしてエンタテインメントと、凝りかたが徹底している。コンパクトなボディも、見方によれば、こういう特徴と合っている。「都市型のクルマ」というコンセプトを昇華させていったようなエースマン。興味深いモデルになった。
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