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中国が激怒する台湾総統の演説は本当に挑発的か 台湾に挑発のメリットなく国内の亀裂防止狙い

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まず2024年5月20日の頼総統就任演説での特徴は、第1に「台湾」という語を突出して多く使用している点だ。「台湾」の多用は、初の政権交代が起こった2000年の陳水扁総統就任演説から一貫して見られる特徴で、とりわけ2008年および2012年の国民党の馬英九総統就任演説では突出して多く使用された。が、今回の頼清徳演説はそれをも凌駕する使用頻度であった。

中華民国への言及が多い頼清徳総統

第2に、頼清徳演説は「国家」および「世界」という語を多用していた。これは次に挙げる3つ目の特徴と密接にかかわる。

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