本稿では、授賞理由に挙げられた3氏の研究内容とその貢献を解説したい。キーワードは、「所得格差」「社会制度」「包摂的」「収奪的」だ。
彼らの研究課題は、「なぜ世界には豊かな国と貧しい国があるのか?」である。現在、世界で最も豊かな20%の国々と最も貧しい20%の国々とを比べれば、1人当たりGDPにして約30倍の格差がある。この所得格差は、程度の違いはあれども歴史上つねに存在してきた。アジェムオール教授らは、社会制度の違いが所得格差を説明するうえで重要だという仮説を、データを用いて実証した。
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