「億り人」も集まる、知られざる投資家イベント 投資信託という巨大マーケットに集まる面々

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2024年夏に開催された「インデックス投資ナイト」も盛況だった

「インデックス投資の要点は、売らずに含み益を膨らませていき、将来自分がお金を使う必要になるまで持続することだ。資産運用で増やす資金は自由を得るためのツール」が水瀬氏の持論である。

実際に、昨今SNSを見ると、「インデックス」「オルカン」「新NISA」などに関するつぶやきを見ない日はない。それだけ投資が個人の生活で身近になったということだろう。

一方、SNSやブログで発信するマネー関係のインフルエンサーが増えてきた反面、そうした場には一切出てこない、”人知れず”な個人投資家も存在する。

神奈川県に住む40代のAさんはすでに2桁の億円という資産を稼いだ。勤めていたメーカーも5年前に辞め、“FIRE(ファイア)”=経済的自立による早期リタイア=を達成。株主優待でファミレスを利用するなど、ぜいたくはしていないが、不自由なく日々を暮らす。

失敗はあれど、時間を武器に稼いできた

「JTやキーエンスなど個別株を買っており、新NISAでは月10万円で『オルカン』を積み立てている」というAさんは、学生時代に投資を始め、すでに20年以上のキャリアを持つ。

株を損切りできず塩漬けにするなど、過去には浮き沈みはあったが、投資を続けてきたことで結果を出した。目立たないが、時間を武器に投資で成功した“億り人”が、意外に身近なところにいるようだ。

ファイナンシャル・ジャーナリストで、『大改正でどう変わる?新NISA 徹底活用術』などの著書もある竹川美奈子氏は、これまで数多くの個人投資家のマネー関係の相談に乗ってきた。

「不可欠なのは自分なりの投資方針。誰もがいい商品を選ぼうとするが、途中で不安になって手放してしまっては意味がない。いい投資行動が伴ってこそ資産形成ができる。最初は少額から始め、失敗を経験してもいい。長期投資の大切さに気づくきっかけになるはずだ」と竹川氏は説く。

投資の「勝ち組」になるには、身をもっての実戦に加え、有益な情報を持った人たちのコミュニティーに積極的に参加すること。この2つが必須なのかもしれない。

加藤 光彦 ライター

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かとう みつひこ / Mitsuhiko Kato

慶應義塾大学卒業後、女性誌を経て、東洋経済新報社に入社。編集局でゲームや電力業界を担当、その後ビジネスプロモーション局へ異動。現在は会社四季報執筆等に従事。

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大野 和幸 東洋経済 記者

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おおの かずゆき / Kazuyuki Ohno

ITや金融、自動車、エネルギーなどの業界を担当し、関連記事を執筆。資産運用や相続、年金、介護など高齢化社会に関するテーマでも、広く編集を手掛ける。大野和幸(X)

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