癒やし効果抜群、初心者も楽しい絶景「山歩き」3選 写真家・根本絵梨子に聞く「リセットされる」訳

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根本絵梨子
根本絵梨子(ねもと えりこ)写真家/群馬県出身。富山大学芸術文化学部在学中にオーストラリアに留学し写真を学ぶ。2012年大学卒業後、代官山スタジオ勤務。 2016年よりフリーランスの写真家として活動開始。 現在はアウトドアブランドの広告やファッション、カルチャー誌、建築など幅広い分野で活動している(写真:本人提供)

写真家として独立してからは自由な時間もできたので、根本さんは山小屋で働いたこともあるという。

「山小屋ではいろいろな人に出会います。キノコに詳しい人、ハンモックで泊まる人……、さまざまなプロフェッショナルがいます。山を通じて知り合ったジュエリーをつくっている友人は小さな芽や花をモチーフにしているので、足元を見るのが好きなんです。そうなってくると森も川も楽しくなってきます。山を通じて出会った人たちによって、山の楽しみ方がどんどん増えていく。自分でもいろいろな楽しみ方ができるようになりました」

根本さんは、次第に山の写真を撮りたいと思うようになった。そのうち山の写真で仕事も頼まれるようになり、今では国内だけでなく、海外の山にも登る。

コロナ前は、仕事に合わせて海外の山に行くことが多かったが、今はプライベートでもよく行くようになった。写真を撮れば作品にもなるし、のちのちクライアントが使ってくれるかもしれないという狙いもある。

最近行った海外はニュージーランドやノルウェー、アイスランド。とくにノルウェーのロフォーテン諸島が印象深かったという。

「フィヨルド地形のところで、山自体は低いので海から登っていく感じになります。その前に行ったアイスランドがとても寒かったし、ノルウェーの北なのでもっと寒いかと思いきや意外と温暖で、生えているブルーベリーを摘まみながら歩いていました。ノルウェーは禁止区域を除けば、どこでも野営してよく、山以外にも海岸沿いでキャンプしました。日本では高い山ばかりに登っていたので、100~200mの山で感動できたのは、とても新鮮でしたね」

日本の山は登山ルートがきちんと決まっていて、柵やロープもしっかりしており、多くの人で混むこともある。しかし、海外の場合は、柵やロープはなく登山ルートも厳しく定められているわけではない。

「基本は自己責任なんです。天気や、ルートを自分でつくって考えながら、歩くという感じ。とにかく自分のペースで、山歩きもキャンプも楽しめるんです」

今秋に行きたい、おすすめの山

そんな幾多の山を登ってきた根本さんに、今秋おすすめの山について聞いてみた。

立山
バスやロープウェーなどを乗り継いで行ける富山の立山(写真:根本絵梨子撮影)

「富山の立山はいかがでしょうか。歩かなくても、バスやロープウェーなどいろいろな乗り物で標高約2450mの室堂に行けます。また、室堂と黒部ダムは標高がかなり違うので長い期間紅葉を楽しめるのも魅力です。広葉樹林の多い黒部ダム沿いは木々の紅葉を、室堂は草紅葉が楽しめます」

黒部ダム
黒部ダム(写真:根本絵梨子撮影)
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