癒やし効果抜群、初心者も楽しい絶景「山歩き」3選 写真家・根本絵梨子に聞く「リセットされる」訳

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尾瀬の色づく木の葉
木々が鮮やかに色づく秋は山歩きによい時期。写真は尾瀬にて(写真:根本絵梨子撮影)

「当時は、自分の時間がまったくなくストレスでいっぱい。子どもの頃以来に久々に山に行ってみると、楽しくて開放感でたちまち満たされました。それ以降、時間を見つけてはリフレッシュするために山に通うようになりました」

そのあとは八ヶ岳や奥多摩などに行ったというが、山にハマったのは、泊りがけで行くことにワクワクしたから。

「友人と一緒に山に行くときに『水着を持ってきて』と言われ、不思議に思ったんですが、山の中の温泉に入るためでした。そのとき思い出したんです。子どもの頃に、保育園でキャンプに行っては、自分たちでごはんをつくって、ドラム缶風呂に入っていたことを。最初は山そのものよりも、プリミティブな行為をすることが楽しいと感じたんです」

都内にいると、考えることばかりが増え、どんどん自分の世界が狭くなってしまう。とにかく追われる感じになり、時間が進むのも速く感じられ、余裕もなくなってくる。そんな環境から開放されることに何より充実した気分を感じるようになった。

「山へ行くと、考えることがとてもシンプルになります。歩く、食べる、寝る。それだけしか考えないので、頭も空っぽになります。それが自分にとっては、とてもよかった。リセットされて自分の好きな状態になれるんです。だから、よい状態で仕事をするために、山に登っていた時期もありますね」

山の楽しみ方は人それぞれ

ただ、登山はきついと感じる人も少なくない。そんな人はどうすればいいのか。

「登山は確かにきついけれど、充実感がある。私は歩くことが好きで、一歩一歩進んだら山頂に到着することが、とてもシンプルで面白いと感じました。上りは稜線や壮大な景色が見れるというご褒美があるし、下りも山のふもとまでいけば温泉を楽しめるところも多い。そして山の景色がきれいな時間は夕方と朝です。せっかく山に行くなら、やはり泊まりをおすすめしますね」

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