松本抜きでも「水曜日のダウンタウン」が強い理由 パワーダウンせずに世間の話題にのぼり続けている

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個人的な実感としても、『水曜日のダウンタウン』の潜在的な支持率は高いと感じる。一昔前に比べると、日常生活でテレビについて人と話し合うような機会は激減しているのだが、たまに「昨日、テレビであれ見た?」などと話題にのぼることがあるのは、だいたい『水曜日のダウンタウン』だ。

見逃し配信サービスの「TVer」でも『水曜日のダウンタウン』は圧倒的に支持されている。2023年には「TVer」の番組で初めて累計再生回数が1億回を突破したことが報じられていたし、3年連続で「TVerアワード」バラエティ大賞も受賞している。『水曜日のダウンタウン』は「絶対に見逃せない番組」として多くの視聴者から支持されているのだ。

松本が抜けてからも番組自体のパワーが落ちた印象はなく、世間で話題になるような企画を毎週のように作り続けている。『水曜日のダウンタウン』がここまで支持される理由は何なのか。

番組の面白さの秘密

番組のコンセプトは「説を検証する」というシンプルなものだ。プレゼンターとしてスタジオに現れた芸人が、1つの仮説をプレゼンする。そして、その検証の過程がVTRとして流される。最後にスタジオにいるパネラー陣がそれについてコメントをする。

この番組の面白さの秘密は、「説」自体の面白さと、それを検証する過程の面白さに分けられる。説のフレーズを聞いただけで笑ってしまうようなものもあれば、純粋に結果が気になるようなものもある。「説」という何にでも対応可能な受け皿の広いフォーマットを用意することで、さまざまなテイストの企画を試すことができる。

この番組の特徴は、説の立証をある程度まで厳密にやっていくことだ。出演するタレントにヤラセっぽい挙動があれば、そこを放置せず、むしろ積極的に取り上げて指摘していくことで、そのやり取り自体を面白いものとして見せたりする。そのあたりの臨機応変さと誠実さが、この番組の人気の秘密である。

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