働く女性に勧めたい「控えめな贅沢」を味わう服 オンオフ使える「90年代ミニマリズム」の名品

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90年代ミニマリズムを牽引した「メゾン・マルタン・マルジェラ(現メゾン・マルジェラ)」の当時のアーカイブは、数十万は当たり前で、モノによっては3桁万円を超えることもある。でも、同じくらい人気のあった「ヘルムート・ラング」や、本人が手掛けていた時期の「ジル・サンダー」などは、メンズとは比較にならないくらい安く買えたりする。

ブランド名の後に「初期」「アーカイブ」「90年代」などのワードを加えて検索すると、格安のお宝に出会えたりするので、ぜひ挑戦してみてほしい。

90年代当時のアイテムはミニマルなデザイン、シルエットが多く、80年代のように肩パッドも入っていないので、現代でも十分通用する。むしろ素材や縫製などのクオリティは今より良質なこともあるため、程度のいいものを選べば長く着られるだろう。

高品質な服は人生に彩りを与える

ファッショントレンドとははかないもので、流行遅れになった途端、たんすの肥やしとなってしまう。でもクワイエット・ラグジュアリー、90年代ミニマリズムに関しては、オンオフ兼用で楽しめる汎用性もあるし、定番が流行になった側面もあるから、そうした心配とは無縁だ。

近年はファストファッションも進化しているが、奮発して買ったデザイン性に優れた高品質な服は、着るだけで気分を高揚させてくれるし、人生に彩りを与えてくれる。ぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。

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増田 海治郎 ファッションジャーナリスト

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ますだ かいじろう / Kaijiro Masuda

1972年埼玉県出身。神奈川大学卒業後、出版社、繊維業界紙などを経て、2013年にフリーランスのファッションジャーナリストとして独立。『GQ JAPAN』『MEN'S Precious』『LAST』『SWAG HOMMES』「毎日新聞」「FASHIONSNAP.COM」などに定期的に寄稿。年2回の海外メンズコレクション、東京コレクションの取材を欠かさず行っており、年間のファッションショーの取材本数は約250本。メンズとウィメンズの両方に精通しており、モード、クラシコ・イタリア、ストリート、アメカジ、古着までをカバーする守備範囲の広さは業界でも随一。仕事でもプライベートでも洋服に囲まれた毎日を送っている。著書に『『渋カジが、わたしを作った。』

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