そして、2025年に、中国語、フランス語、ドイツ語に加えて日本語でも、ベータ版提供が開始されることが明言された。この発表は喜ばしくも、複雑な心境での受け止めとなる。
日本語環境で使う筆者とすれば、2025年に開始されるというリストに入ったことは、うれしいニュースだ。個人的には、もっと後になるのではないかとも思っていたので、意外でもある。ただし2025年は12月31日まであるわけで、Apple Intelligenceが日本語対応する時期には、かなり大きな幅がある。
要するに9月発売のタイミングで手に入れたとしても、iPhone 16を「AIスマホ」として活用できるのは、10月にアメリカ、年内は英語圏の各国に限られる。つまりAIスマホだけを目当てにiPhone 16を手に入れるのは、利にかなった選択ではないだろう。
AIサービスは機械翻訳などを駆使して、開発言語である英語に直して大規模言語モデルによる処理を行い、再び英語から使用言語に戻して結果を返すことで、多言語対応を果たすこともできる。
しかしアップルとしては、文化的な背景も含めての言語対応を進める意向で、単なる翻訳での多言語対応を急がない考えだ。
2. iPhone 16だからこそできることは?
アップルは今回のiPhone 16シリーズを、Apple Intelligenceを実行することを念頭に設計した点をアピールし、AIスマホとしての買い替え需要を盛り上げたい考えだ。
ただ、既存のiPhone 15 Pro/Pro Maxも、Apple Intelligenceを利用できる。では、iPhone 15 ProとiPhone 16シリーズの間で、利用できるApple Intelligenceに差があるのだろうか?
結論から言えば、現時点では「ない」。
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