米ディズニー、テーマパーク「超大型投資」の野心 クルーズ船やゲーム事業も一貫して展開

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ゲーム部門も開発を加速する。アメリカのゲーム大手、エピックゲームズとディズニーキャラクターを活用したゲーム開発の構想を明らかにした。

会場では、ディズニーアニメーション、ピクサー、マーベル、スターウォーズの各制作のトップが顔をそろえ、ゲームにおける新しいストーリー展開の可能性について語った。

ダマーロ氏(右)と今後のゲームの可能性について語るディズニーの各スタジオのリーダーたち(記者撮影)

戦略はバラバラにも見えるが…

ディズニーは今年2月、エピックゲームズに15億ドルを出資すると発表している。それは、取締役の選任について、物言う株主との激しい攻防戦の最中だった。4月の株主総会では会社側の提案が支持され決着したが、協業について早期の成果を求められていた。

テーマパーク、クルーズ船、ゲーム。バラバラにも見えるが、これらはディズニーが保有するIP(知的財産)の具体化という点で一貫性がある。

ゲーム部門を担当するショーン・ショプトウ氏は「テーマパークに行けない人も、ゲームでデジタル空間に招き入れることができる。そこでつながりを築き、われわれの物語に触れて、実際にテーマパークや映画に行くようになることを期待している。このエコシステムこそが重要だ」と語る。

ただし、レジャー事業には感染症や災害などのイベントリスクが付き物で、市場が順調に拡大するとは限らない。その中で、現経営陣がいかに長期のビジョンを実行できるか。改めて手腕が試される。

並木 厚憲 東洋経済 記者

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なみき あつのり / Atsunori Namiki

これまでに小売り・サービス、自動車、銀行などの業界を担当。テーマとして地方問題やインフラ老朽化問題に関心がある。『週刊東洋経済』編集部を経て、2016年10月よりニュース編集部編集長。

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