株価の調整局面こそ「千載一遇の大チャンス」 バフェット氏も実践する「超割安」投資法

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戦略的追加資金をどの程度用意しておくべきかについては、その人の資産額と収入によっても異なります。常に収入がある人は事前に戦略的追加投資資金をそれほど多く準備していなくても、収入の中から追加資金を捻出できる可能性があります。一方、新たな収入が大きくなく資産を取り崩しながら生活している人の場合は、意識的に戦略的追加投資資金を準備しておくことが必要となるわけです。

通常の株価下落ともいえる25%程度の下落で冷静でいられるか。かなり極端な下落で市場が総悲観となっていると考えられる50%の下落に際しても、人生設計を変えずに生活していける状態にあるか、ということは常に考えておく必要があります。

もちろんそのようなことは避けられれば避けたいのですが、多くの場合、適切な判断はできないという前提で、調整局面への準備を行い、もしそのようなことが起こっても冷静に捉え、それをチャンスとして活かせるようにすることが大切だと考えています。

成功者は「仕組み」をつくり上げた人

多くの人が、投資で成功している人はどのようなやり方で儲けたのかに興味を持ちます。また、世の中にある本もどうやって成功したのか、成功した人は何をしているのか、にフォーカスしたものが多いのではないでしょうか。しかし、多くの場合、投資には偶然や運の要素が入ります。そして、投資の成功の中でどこまでが実力で、どこからが偶然や運だったのかについては区別できていない場合が多いのではないでしょうか。

歴史上、相場で大成功した人たちを調べてみると、それぞれ素晴らしい面はあるのですが、死ぬまで成功し続けている人はほとんどいません。ルールをしっかりと定めて、そこそこ成功する投資をするのが良いとされているのは、そのような事情があるのです。そして、安定した投資を行って成功した人というのは、投資それ自体よりも、その投資を可能にした仕組みに成功の秘訣がある場合が大半なのです。

河北 博光 ファンドマネジャー

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かわきた ひろみつ / Kawakita Hiromitsu

ユナイテッド・マネージャーズ・ジャパン株式会社シニアポートフォリオマネージャー(日本証券アナリスト協会検定会員、国際公認投資アナリスト)。ニッセイアセットマネジメント株式会社、シンガポールのAPSアセットマネジメント日本株CIOなどを経て現職。2019年Citywire Asiaが選ぶベスト日本株マネージャー10名の一人にも選出。海外の有力な投資家を直接知る数少ない日本株ファンドマネージャーの一人。著書に『株主に響くコーポレートガバナンス・コードの実務』(共著、同文館出版)、『世界標準の資産の増やし方』(東洋経済新報社)がある。

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