中国が信用保証基金を創設する意味

深刻化する景気の冷え込みに対応

 7月31日、中国は国有の信用保証基金を創設する方針を明らかにした。小規模企業への与信を拡大する狙いがある。写真は二輪車で荷物を配達する男性。2012年7月上海で撮影。(2015年 ロイター/Aly Song)

[北京 31日 ロイター] - 中国国務院(内閣)は、国有の信用保証基金を創設する方針を明らかにした。景気の冷え込みが鮮明となる中、銀行のリスクを低減し、小規模企業や農業関連企業への与信を拡大する狙いがある。

国務院(内閣に相当・直属機関)が閣議後に明らかにした。

信用保証企業は、借り手が銀行融資を受けるにあたり、保証を一部提供することで融資獲得を支援する。中国でも他国と同様、小規模企業は信用度で大企業に劣るため、融資を得ることが難しい。

中国の雇用の約75%は小規模企業が受け皿となっている。景気減速で雇用市場への圧力が高まる中、当局はとりわけ厳しい状況に置かれている小規模企業への支援を拡大する構えだ。

発表された声明によると、国有の信用保証基金を創設するほか、地方政府の支援を受けた信用保証企業も包括的な保証を提供する。

政府系の信用保証企業は、高リスク融資への保証を拡大するため、税制優遇措置を受けられるほか、利益を確保する必要がない。

国務院は通常、週に1回閣議を開催する。今週はこれで2度目の開催となるが、その理由については明らかにしていない。

*写真のキャプションに日付けを追加して再送します。

マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 角田陽一郎のMovingStudies
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
企業同士の取引で「値上げラッシュ」が起きている
企業同士の取引で「値上げラッシュ」が起きている
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT