猛暑到来!ベタベタ皮脂分泌を抑える方法 過剰分泌には「あの食材」で対策できる!

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具体的に食事面から見てみると、ファストフード、ラーメン、スナック菓子、揚げ物、スイーツ、パン類などを頻繁に食べている方にベタベタ皮脂が多く見られるという特徴があります。

脂質と炭水化物を体内で消化・吸収するのには、特にビタミンB群が大量に使われます。知らぬ間に栄養不足に陥り、皮脂を過剰に分泌させてしまうかもしれません。こういう方は、今の体型がスリムでも、将来のメタボ予備軍とも言えますので、気を付けましょう。

体の中から皮脂をコントロールするには?

まず、炭水化物やスイーツを多めに摂っていると感じる方は、量を控えることからはじめましょう。その分たんぱく質や、解毒作用のある野菜、果物を摂取してください。赤身肉からはたんぱく質とともにビタミンAが摂取できますし、夏のスタミナ食・ウナギからもビタミンAが摂取できます。

揚げ物好き、スイーツ好き、炭水化物好きの方は、いきなりすべてやめようとするとストレスの原因にもなるので、量を控えつつ、補うべき栄養素や食べ物を覚えていきましょう。

〈みわ子流、体の中から皮脂コントロールするコンビニ飯!〉
●揚げ物がやめられない人には?
ドーナツやポテトフライ、揚げ物系のスナック菓子は、脂質と炭水化物のかたまりです。フライドチキンやウインナーであればお肉の加工品なので、タンパク質とビタミンAが摂取でき、炭水化物は抑えられます。揚げ物の油分を解毒するためにも、サラダや野菜スティック、ミニトマトなどもつまんでみましょう。
●顔や背中の吹き出物に悩む方はキノコ類、桃、ウナギのビタミンB群を
脂質や炭水化物を体内で消化・吸収するのに、ビタミンB群を使います。キノコ類にはビタミンB1、B2、B12などが、そして桃とウナギにはナイアシン(ビタミンB3)が多く含まれます。桃とウナギは夏の定番食材なので、見つけやすいでしょう。
・キノコ → ネバネバサラダ(なめこ)、キノコパスタ、キノコリゾットなど
・桃 → 桃ゼリー、缶詰、ピーチ系の果汁ジュースなど
・ウナギ → うな重、ウナギの手巻きずし、缶詰、ちらしずし、握りずしなど
●皮膚本来の再生力を高めるためには?
ベタついたり、テカりのある肌は、皮膚本来の再生力を高めることも必要で、これにはビタミンAと、ビタミンB群の中でもB12の摂取が有効。「増血ビタミン」とも言われる葉酸(ようさん)も一緒に摂れるレバニラ炒めなどがオススメです。
また、ご飯の上に海鮮サラダが乗ったメニューも要注目。魚介類にはビタミンB12が多く含まれるほか、マグロなどの赤身魚にはビタミンAも含まれます。サラダで葉酸も摂れるでしょう。ちらしずしとサラダ、野菜のおひたしでもOKです。魚介類と野菜の組み合わせを心がけるだけで皮膚の再生力が高まるでしょう。

 

テカり、ベタつきは自分が気持ち悪いだけでなく、ビジネスパーソンにとって重要な身だしなみの印象にも関わってきます。原因を知って、毎日の食事で、体の内側からも対策を講じておきましょう。

丸田 みわ子 シニア野菜ソムリエ

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まるた みわこ / Maruta Miwako

美養食研究家/シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)
自身の体調不良により、健康でスリムで美肌になる 野菜や果物の効果をもっと追究したいと、野菜ソムリエの最高峰であるシニア野菜ソムリエを取得する。
「真の“美”体質」をテーマに、 カラダの中から"美"を養う料理を発信。
「美養食研究家」として、料理教室やセミナー、レシピ開発、 商品プロデュースなどを手掛けている。これまでに考えたレシピは400点、スムージーレシピ100点以上。

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