水ダウでも話題の「ひょうろく」私が見た彼の素顔 キャラ違いは本当?仲間たちから愛される理由
同番組に初出演したのは、2022年3月23日の放送回。「リアルに『へぇ』と言わせるの難しい説」を検証するにあたり、さらば青春の光・森田哲矢がターゲットとして呼び出したのがひょうろくだった。
森田が次々に嘘の芸能界ゴシップを繰り出すと、予想通りひょうろくはなかなか「へぇ」と言わない。タイムアップを迎え、番組側がネタバラシをした瞬間に「へぇ」と言ってしまう、その天然ぶりに独特の愛嬌があった。
以降、謎多きピン芸人はメディア露出をみるみる増加させた。彼は、どこからきてどうやって脚光を浴びるようになったのだろうか。
サラリーマンだったひょうろく
ひょうろくは鹿児島出身。中学時代はバレーボール選手として活躍し、スポーツ推薦で鹿児島工業高等専門学校に進学した。ここで同級生であり、元相方の橋口ひとしと出会っている。
卒業後は千葉にある建築系の会社に就職。設計部門に配属されたがまったくついていけず、2年ほど「悩んでるふりをしていた」という。3年目に営業部長から声を掛けられ福岡の営業所へと移ると、ここでも請求書の金額をたびたび間違えた。当然のごとく取引先から怒号が飛ぶものの、その後に「めちゃくちゃ仲良くなる」というのだから不思議だ。
「めちゃくちゃ険悪になるんですけど、ボクも許してもらったという負い目があるので、『この会社様をなんとしても儲けさせたい』ってことで、それからいい仕事があったらそこの会社様にめちゃめちゃ振るんですよ。そうしたら、ちょっとずつ関係修復するというか」(『KAMINOGE vol.151』<玄文社>の「大井洋一の冗談じゃない!!」より)
少しずつ仕事が楽しくなってきた頃、地元・鹿児島で仕事をしていた橋口から「一緒にお笑いをやろう」と誘われた。特段お笑い芸人にあこがれていなかったため少し悩んだが、「人生1回だし、やっちゃえ」と若さゆえの勢いで4年間勤めた会社を辞め、お笑いの世界に飛び込んだ。
2012年に「ジュウジマル」を結成。ネタ作りも芸能事務所を選ぶのも相方任せの貧乏生活が始まる。程なく浅井企画に所属できたが、ひょうろくは面白い人ばかりがいる世界を知って怖さを感じたという。
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