松下、YKK、大震災 街の電器屋は逆境で育つ--ケーズホールディングス会長 加藤修一《下》


 時折、加藤は考える。水戸市内を車で走っていると、小さな電器屋の前を通り過ぎる。ケーズが街の電器屋だったころ、夜の勉強会で一緒に議論した人の店だ。40年前と同じ大きさのまま残っている。「彼らはまじめにコツコツやってきたんでしょう。うちは時代の流れに合わせてきたわけだから」。

過当競争の続く家電量販店業界は、再編のマグマが活発化している。加藤は、無事にたすきを渡せるのだろうか。駅伝競争の行方はまだわからない。(=敬称略= 了)

かとう・しゅういち
業界では「理詰めで考える経営者」と呼ばれる。効率を追求したPOSシステムを導入した途端、業績が回復した買収子会社は多い。「ポイントカードでお客様を縛り付けるのは親切じゃない」と現金値引きにこだわるが、これも効率化の一環か。最も尊敬する経営者である父は、94歳の今も大きな存在だ。

ケーズホールディングスの業績予想、会社概要はこちら

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(本誌:前田佳子 撮影:風間仁一郎 週刊東洋経済2011年9月10日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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