英スーパー最大手・テスコが日本撤退、気になる店舗の売り先

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一方で国内勢は、「店舗も狭くきめ細かな品ぞろえは不可能」(川野清巳・ヤオコー社長)、「生鮮コンビニでは広すぎる店舗もある」(大手コンビニ幹部)と、その中途半端な規模に慎重な構えを崩さない。

唯一、芽があるとすれば、イオンか。05年には仏カルフールから日本の店舗を買収。それでも都心の店舗数ではイトーヨーカ堂に水をあけられている。「戦略的小型店事業部が検討する可能性はある」(村井正平・イオンリテール社長)。丸ごとでなく優良店のみ買う選択肢も残る。

国際流通企業のテスコも、得意の大型スーパーを日本市場では展開できなかったが、その行く先には業界中の注目が集まりそうだ。

(週刊東洋経済2011年9月17日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

 

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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