「5万円から1億円作る」銘柄選びの"地道な王道" 「インフレ時」こそ、株式投資を始める絶好機

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もう一つ見逃してしまいがちなのが「沿革」。創業からどういった経緯で成長を遂げ、上場企業となって現在に至るか。これも見逃せないポイントです。

創業時とはまったく異なる業態になっている企業も

創業から一貫して同じ業種の企業が多いなか、新興企業の中には上場時とまったく異なる業態になっている企業もあります。

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たとえば、「美容室の運営からはじめて、現在はゲーム会社」「携帯電話の販売会社で上場して、現在は金融関連会社」といったようなケースです。

上場して潤沢な資金をゲットしたのち、その資金をもとにM&Aを繰り返した結果、そのようなことが起こります。

これは「諸刃の剣」で、M&Aを繰り返すうちに金脈を掘り当てて急成長するケースもあれば、経営が安定しないケースもあります。そのあたりの見極めが重要となります。

企業の財政状況も見ておく

財政状況についても目配りしておきます。「総資産」や「純資産」「自己資本比率」もチェック。自己資本比率は、総資産のうち自己資本が占める割合を示します。数値が高いほど安定性が高く、自己資本比率が80%以上であれば「かなり安全」、20%以下なら「かなりリスクが高い」ということを示します。

決算短信の1ページ目の決算サマリーを確認したら、「経営成績・財政状況に関する分析」というページで今後の経営方針や業績予想などを入念にチェックしましょう。

その会社の株を買って投資するからには以上のチェックを怠らないことです。

安恒 理 現代ビジネス兵法研究会代表

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やすつね おさむ / Osamu Yasutsune

1959年生まれ。大学卒業後、出版社勤務。ビジネス雑誌の編集を15年間務め、多くの経営者やビジネスマンを取材する。フリーとして独立後、「現代ビジネス兵法研究会」を設立。会社経営者、銀行マン、商社マン、弁護士、公認会計士、編集者、ファイナンシャルプランナー、学生、主婦など、会員はさまざま。著書に、ベストセラー『なるほど!「孫子の兵法」がイチからわかる本』(現代ビジネス兵法研究会名義)はじめとする孫子関連本のほか、『いちばんカンタン! 株の超入門書』などのビジネス書、政治・経済関連書多数。

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