やり放題!自動車の「ながら運転」は危険だ

人は画面と道路を同時には見られない

「安全のためには、4回のチラ見だけで作業を完了できるような設定にすべきです」

保険会社などが資金を提供するワシントンDCの道路自動車安全支援会のヘンリー・ジャスニー副会長は言う。同支援会は、何の規制もないよりは不完全な規制でもあったほうがましであるとして、政府のガイドラインを法律化するよう求めている。法案が提出されれば、可決までの過程において、支援会がさらに厳しい規制を働きかける方針である。

進むスマホ機能の取り込み

自動車メーカーは、さまざまな形で人気のスマートフォン機能をディスプレイに取り入れようとしている。

現代自動車など一部のメーカーは、グーグルAndroidおよびアップルiOSと自動車のディスプレイとに互換性を持たせ、運転手はダッシュボードの画面上に簡略化した自分のスマホのディスプレイを見ることができる機能を開発している。

またテスラなど別のメーカーは、スマホとの同期に頼らずに、スマホを使って行う各種の機能、例えば近くのレストランを検索する機能を、ダッシュボードから行えるシステムを研究している。

運転手の視線を道路から画面へとそらす回数を最低限に抑えつつ、ダッシュボード内のディスプレイの反応性を高める事が最大の目標であると、Nvidia社の自動車部門の責任者ダニー・シャピロ氏は言う。同社は、AudiやTesla車に搭載されるディスプレイのハードウェアやソフトウェアを開発している。 

「わが社では、ジェスチャーを使ったり、スワイプやズームなど、直感で理解できるグラフィックの開発に取り組んでいるところです。そのような動きに反応し、しかも画面も大きければ、スマートフォンよりもはるかに安全なものになるはずです」とシャピロ氏は言う。

今のところ、保険会社は新しいディスプレイに関して立場を表明していない。インシュランス・インフォメーション・インスティチュートの広報担当者は、ダッシュボード上の大きくてインタラクティブなディスプレイについて、盗難のリスクを高めるほど価値のあるものと判断されない限り、保険料の値上げや値下げの対象とはならないとしている。

(文 = Sarah McBride、Paul Lienert; 編集 = Sue Horton)

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