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現代の問題は大抵「諸子百家」が議論している 管仲『管子』から見る経済繁栄の条件①

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『管子』(改訂版)松本一男 訳
『管子』(改訂版)松本一男 訳/徳間文庫(※電子版のみ)

どうすれば世界から戦争をなくせるか。この問題の重要性は、日増しに高まっている。戦争の火の手はウクライナやパレスチナ・ガザ地区に広がり、大きな犠牲を出している。東アジアもいつ緊迫せぬとも限らない。

各国が利権をめぐって争い続ける様相は、中国古代の春秋戦国時代を彷彿とさせる。今から2500年前後も昔のことだが、当時の人々も平和を求めて議論し合った。そうした思想家や言論人を「諸子百家」と呼ぶ。

諸子百家の思想はどれも漢文で記され、例示・比喩・文辞は古めかしく、骨董趣味ともいわれかねないが、実は現在メディアをにぎわしている議論の多くは、諸子百家の焼き直しである。その意味では、諸子百家の書物には今こそ読み直すべき価値がある。

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