「くそオヤジども」KPOP界騒然"お家騒動"次の展開 HYBEと全面対決「ミン・ヒジンの乱」行き着く先

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パン議長は、2019年、ミン代表をHYBEのブランド総括(CBO)として迎え入れた。ミン代表の、自身の手でアーティストを創りたいという意向を受け、2021年にはHYBEが160億ウォン(約18億円)を出資し、新レーベルADORが設立された。

BTSに80%〜90%依存しているといわれたHYBEの業績もこうしたマルチレーベル化により昨年、資産は5兆ウォン(約5700億円)を超えた。今年2月の実績説明会でも、「HYBEのマルチレーベルシステムは特定アーティスト、レーベルへの依存度を縮小しようと各レーベルが独立して運営されておりレーベル間の競争と協力が成り立つよう設計されている」とパク・ジウォンCEOは話していたのだが、その矢先に起きたこのお家騒動はもはや泥沼状態だ。

傷を負ったのはアーティストたちではないか

HYBEがミン代表らを警察に告発したことにより、これから捜査が行われ、起訴まで持ち込まれるのか。それともその前で和解するのか。行方を見守るしかない。

この騒動をK-POPの成長過程で生まれたものだとする見方もあるが、内紛を回避するなど、もっと賢明な方法はなかったのだろうか。暴露戦によって、傷を負ったのは、アイドルを夢見てしのぎを削り、デビューしたアーティストらだ。

どんな形で収まっても後味が悪いものとなった。

菅野 朋子 ノンフィクションライター

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かんの ともこ / Tomoko Kanno

1963年生まれ。中央大学卒業。出版社勤務、『週刊文春』の記者を経て、現在フリー。ソウル在住。主な著書に『好きになってはいけない国』(文藝春秋)、『韓国窃盗ビジネスを追え』(新潮社)がある。

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