「SASUKE」が結んだ日本とアラブの新しい絆 聖地・緑山をサウジアラビア王子が訪れた!
『SASUKE/Ninja Warrior』の実写版は、2010年以降、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに本拠を置く中東最大規模の放送局MBCを通じて、中東全域にも放送され、人気を博している。実は2014年、フェサール王子は極秘に来日し、TBS関係者の下を訪れている。フェサール王子は、SASUKEとNinja Warrior全話を視聴しており、「サスケ・オールスターズ」の面々の名前はもとより、各話の結末を諳(そら)んじることができるほどの大のSASUKEファンだった。
そして以前から、SASUKEの中東現地制作版の実現を夢見ており、今回は、アラビア語圏全域でのフォーマット権を取得し、現地制作版『Arabian Ninja Warrior(仮称)』を実現するべく、たっての希望で再び来日となった。
これまでSASUKEをめぐっては、国家政策としての制作推進のためにマレーシア政府の高官が来日したことはあったが、それを上回る超VIP級関係者である。テレビ番組の契約のためにアラブの王族が来日するなどという話は誰も聞いたことがない。
フェサール王子は5月22日(金)にTBS本社を表敬訪問し、石原俊爾TBSホールディングス社長と覚書に調印。緑山スタジオで行われた『SASUKE』最新話の収録は続く週末2日間にわたるものだったが、その両日とも現場入りされた。
当初、短時間の視察を想定していたものの、両日ともに日付が変わる早朝近くまでの長時間収録を、スケジュールを変更してまで最後まで熱心に視察。2日目の収録後には、選手やスタッフ、関係者たちとの記念撮影に収まるなど、満面の笑みで交流を楽しまれた。
アラビア語圏での展開が本格化!?
今回の覚書は、アメリカ版『American Ninja Warrior』を含む、各国版のアラビア語圏での展開も視野に入れている。また、3月末にイギリス・マンチェスターで行われたイギリス現地制作版『Ninja Warrior UK』の収録にも、アラビア語圏現地制作版を担う中核スタッフが現地入りし視察を行っている。今回の覚書調印を機に、アラビア語圏全域 (17カ国)に及ぶ包括的展開に向けた作業が一気に本格化する。
今年は、日本とサウジアラビア王国の外交樹立60周年にあたり、昨年、同国のサルマン皇太子 (His Royal Highness Prince Salman bin Abdulaziz Al Saud)(当時:現第7代国王) が公賓として来日した際には、両国が協力して60周年を祝賀することで政府間合意している。
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