ギリシャ、銀行の休業と資本規制導入を発表 国民投票は予定通り7月5日に実施へ

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 6月28日、ギリシャのチプラス首相(写真)は国内銀行の休業と資本規制導入を発表した。チプラス首相は、欧州諸国と欧州中央銀行(ECB)が、ギリシャが意に反する行動をせざるを得ない状況に追い込んだと非難した上で、国民投票を予定通り7月5日に実施すると表明した(2015年 ロイター/Pool TPX IMAGES OF THE DAY )

[アテネ 28日 ロイター] - ギリシャのチプラス首相は28日、国内銀行の休業と資本規制導入を発表した。チプラス首相は、欧州諸国と欧州中央銀行(ECB)が、ギリシャが意に反する行動をせざるを得ない状況に追い込んだと非難した上で、国民投票を予定通り7月5日に実施すると表明した。

首相は国民向けのテレビ演説で「ギリシャ政府による支援延長要請の拒否は欧州のこれまでの基準では前例がない行為で、主権を有する国民が決定する権利に疑問を投げかけている」と批判。「この決定により、ECBはギリシャの国内銀行への流動性を制限することになり、ギリシャ中央銀行は国内銀行の休業と預金引き出し制限導入を余儀なくされた」と主張した。

国内銀行の休業と資本規制がどの程度の期間実施されるかは明らかにしなかった。

首相はまた、6月末に切れる金融支援を延長するようユーロ圏首脳、ECB、欧州委員会、欧州連合(EU)議会、および欧州理事会に改めて要請したことを明らかにした。

その上で「民主主義の根本的な要求に対する早急な回答を待っている」と述べた。銀行預金と賃金や年金の支払いは引き続き保障されるとし、国民に平静を保つよう求めた。

欧州中央銀行は28日、ギリシャの銀行に対する緊急流動性支援(ELA)を現行の水準に据え置くと発表した。

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