いすゞは、「D-MAX」ベースのBEVを、同社として初のBEVピックアップトラックとして世界初公開。新開発のeアクスルを前後輪、それぞれに配置したフルタイム4WDで、前輪モーターの最高出力は40kW・最大トルクは108Nm、後輪モーターが90kW・217Nmで最高速度は時速130km以上だという。
駆動用電池はリチウムイオン電池で、電池パック容量は66.9kWh。この電池パック容量は一般的な乗用BEVと同程度であり、このサイズ感のピックアップトラックとしてはあまり大きくない印象だ。
導入はタイからではなく、ノルウェーなどヨーロッパの一部で2025年から。その後、イギリス、オーストラリア、タイなどに広げるという。
BEVバイクにも積極的なホンダ
三菱自動車は、新開発したハイブリッドシステム「e-Motion」を3列シート多目的車MPVの「エクスパンダーHEV」に搭載。タイで生産し、2月から発売を始めた。
基本の電動システムに先代「アウトランダーPHEV」と共通性のあるものを採用することで、量産に見合うコスト削減を実現している。
その他、三菱自では2023年にタイで世界発表し、日本へも導入して販売好調のピックアップトラック、「トライトン」の存在感が大きい。
また三菱自は、農業や商用のみならず、アウトドアやオフロードレースといった領域で、モータースポーツブランド「ラリーアート」を活用した展開を強化する。なお、トライトンは2.4リッターディーゼルターボエンジンを搭載しており、トライトンのe-Motion版は用意されていない。
三菱自は、タイ市場向けの独自のBEV事業戦略については公表しておらず、当面の間はエクスパンダーHEVを軸足としたe-MotionでタイのHEV市場拡大を目指す。
ホンダは、マルチパスウェイをベースとしながら、独自のハイブリッドシステム「e:HEV」搭載モデルを拡充させる。また、今回のバンコク国際モーターショーから2輪車ショーも同時開催となったため、ホンダはBEVバイクについても詳しく説明した。
日本でもすでに社会実装されている、可搬式の小型バッテリーのモバイル・パワー・パック(MPP)を使う方式について、タイでの普及を検討するという。
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