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日銀が「利上げ」に動いてもなぜ円安が進むのか 金利上昇を避ける「優しさ」があだとなった

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日米の中央銀行ウィークがすぎ、1ドル150円台の円安が進む。日銀がマイナス金利を解除した一方、アメリカは据え置きだったのに、なぜ。

日銀本館
政策転換には複雑な”胸中”が見え隠れする。写真は日銀本館(編集部撮影)

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注目された日米金融政策決定会合を経て、ドル/円相場は年初来高値を更新、150円台で値固めする展開に入った。

3月17日週は日銀金融政策決定会合およびFOMC(アメリカ連邦公開市場委員会)が併せて開催されたが、今回ばかりは前者の注目度が大きく、後者はさほどクローズアップされなかった。

以下、日銀金融政策決定会合を軸に振り返ってみたい。

3月18~19日の日銀金融政策決定会合は①イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の廃止、②無担保コールレートの誘導目標をマイナス0.1%からプラス0~0.1%程度へ引き上げ、③ETF(上場投資信託)・J-REIT(不動産投資信託)の購入停止という引き締め方向の決定を下した。

日銀にとっては実に17年ぶりの利上げとなる。

金利を上げたいけど、上げたくない日銀

マイナス金利解除とともに注目されていた長期国債買い入れ規模の取り扱いに関しては、当面は現状と同程度(月6兆円程度)で維持されることが決定されており、後述するように、この部分が今会合のタカ派色をかなり相殺したように感じられた。為替市場の反応もこの部分の影響が強いように思う。

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