北朝鮮は期待半分、韓国は無理難題の押し付けを恐れる。

ベトナム・ハノイでの2回目の米朝首脳会談。この後、決裂が待っていた(写真:Getty Images)
『週刊東洋経済』3月23日号の第2特集は「トランプ復活の恐怖」 。緊迫度が増すアメリカ大統領選挙の最前線をリポートする。
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「もしトラ」への不安感と恐怖は、隣国の韓国のほうが日本よりも強いかもしれない。革新政権で、米国との関係強化よりも北朝鮮との関係改善を狙った文在寅(ムンジェイン)前政権時、韓国はトランプ氏に政治、経済、外交とあらゆる分野で揺さぶられた。
現政権による優遇的な経済政策もあり、韓国の対米輸出は2020年の741億ドルから23年には1157億ドルに増えた。米国は韓国にとって2番目に大きな貿易相手国であり、対米貿易黒字額445億ドルは世界トップだ。
しかしトランプ氏は、自国産業保護を理由に、再び大統領になればすべての輸入品に10%の関税をかけるとしていて、改善傾向に水を差される。
政権の舵取りに苦労することに
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