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トランプを操るアメリカ「狂信者たち」の実態 全国に4万7000以上の教会を構える最大宗派

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共和党に浸透し最高裁を手中にした人々は、中絶禁止の先を見据える。

集会で演説するドナルド・トランプ前米大統領
トランプ支持層の核はエバンジェリカルと白人労働者層の「連合」だ(写真:Getty Images)

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『週刊東洋経済』3月23日号の第2特集は「トランプ復活の恐怖」 。緊迫度が増すアメリカ大統領選挙の最前線をリポートする。
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米大統領選挙の行方を占ううえでプロテスタント保守派のエバンジェリカル(福音派)とトランプ前大統領の関係を見落とすことはできない。トランプ前大統領が共和党内で圧倒的な影響力を得たのは、エバンジェリカルの存在があったからだ。

2月22日、両者の密接な関係を象徴するような光景が見られた。

この日、トランプ前大統領はテネシー州ナッシュビルを訪れ、ホテルの大ホールで演説を行っている。会場を埋め尽くした約1500人の聴衆を前にトランプ前大統領は、「この国にキリスト教倫理を取り戻すことが最大の使命であると信じている。私の政権下では何ぴともイエスの十字架に触れることを許さない。私たちは公共の場で神を守る」と熱く訴えた。

白人エバンジェリカルが最大支持層に

赤い帽子に「MAGA」と書かれた帽子をかぶった聴衆は「Make America Pray Again(再び米国を神に祈る国にする)」と書かれたプラカードを掲げ、喝采した。

トランプ前大統領は共和党を変えた。米メディアは、現在の共和党は「トランプの党」「MAGAの党」になったと指摘している。「MAGA」とはトランプ前大統領の政治スローガン「Make America Great Again」の頭文字を取ったもので、熱狂的なトランプ支持者を示す言葉である。

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