韓国で「若手研修医の半分以上が辞職」した裏側 医大の定員を増やしても美容外科が増えるだけ
パク・ダン会長はさらに、現在の保険と政府の支払いシステムでまともに暮らしていけるのは、美容外科など一部の診療科の医師だけだと語った。
抗議している医師らはまた、政府が医師の数を増やして競争を激化させれば、患者の過剰治療につながる危険性があるとも主張している。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は2月に入り、全国の医学部入学定員を65%引き上げる計画を発表した。韓国では保健福祉部が医師免許を管理している。医師らはすぐにこの計画に反発し、「医療の終わり」と書かれたプラカードを掲げて街頭デモに繰り出した。
6000人以上の研修医が辞職
国民の多くが居住するソウル地域の5大病院の研修医らは、19日に退職届を提出し、20日午前6時に持ち場を離れた。全国の若手医師の半数以上にあたる6000人以上の研修医が辞職したが、保健福祉部の担当官は20日、雇用主は退職届を受理していないと述べた。
19日午後には複数の医療センターから手術の中止が報告されるようになった。韓国最大級のセブランス病院もその1つで、提供サービスを減らし、予定していた外科手術の半分を中止したとしている。
当局は職場にとどまるよう医師らに促し、従わない場合には法的措置をとると警告した。保健福祉部は19日、政府の計画を最も声高に批判していた大韓医師協会のメンバー2人の医師免許を停止すると発表した。韓国最大の医師団体である同協会はコメントを控えた。