クックパッド、決算資料からポエムが消えた哀愁 続く業績下降のなか、資料も65%ものカロリーオフ?

✎ 1〜 ✎ 91 ✎ 92 ✎ 93 ✎ 94
拡大
縮小

楽天はがんばっていると私は思う。グループ全体で努力している。しかし、私がつい笑ってしまったのは楽天の「決算ハイライト」だ。

“■モバイル”という箇所にこうある。なお、太字やアンダーラインは私によるものではなく、楽天によるものだ。

コスト構造の見直しや契約者数の増加などを理由に、Non-GAAP営業損失は前年比1,417億円の大幅改善となる3,375億円、Non-GAAP EBITDAは前年比1,599億円の大幅改善となる1,791億円の赤字。>

楽天モバイル単体における2023年度の売上収益は2,249億円(前年比17.7%増)で増収。Non-GAAP営業損失は前年比1,368億円の改善となる3,225億円。>
(画像:楽天グループ株式会社公式ホームページ「決算ハイライト」ページより)

おそらく、普通に読んでいたら、前者は“赤字”であることに気づかず、後者も“損失”であることに気づかないと思う。

決算プレゼン資料はもはや「令和の楽天文法」

同時に決算プレゼンテーション資料は凄い。一読をおすすめしたい。

●連結売上収益の上昇、27期連続増収の達成

●マーケティング効率、オペレーション効率の上昇

●主要KPIの達成

などが列記される。

(画像:楽天グループ決算プレゼンテーション資料より)
次ページ絶好調としか思えないが…
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT