──10年ほど前は営業利益が数十億円でしたが、近年は200億円前後で推移しています。
2000年ぐらいから海外の食品会社へ投資したが、当初はうまくいき、いい気になってしまった。失敗することが増え、そのピークになったのが、10年ごろだった。
出血を止めようと、不採算事業の整理を進めていき、だいたい終了したのが5〜6年前のこと。以降は業績も安定してきた。成長への「種」をまきすぎてしまったというのは反省点であるが、仏シテ・マリン社や米ゴートンズ社など、(事業整理後も)残った企業は優秀だ。
前22年度も最高益を更新できた。食品事業は原材料高で苦戦したものの、水産事業でカバーした格好だ。水産の好調要因は、魚価が高かったことが大きい。手持ちの在庫は比較的安価だったので、売ればある程度利益が残せた。とくによかったのが養殖事業だ。不漁で市場全体のブリの供給量が少なくなる中、完全養殖ブリ「黒瀬ぶり」の強みが発揮できた。



















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