中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)が、自動運転などのスマートカー技術で協業する自動車メーカーを増やしている。
ファーウェイの自動車関連事業部門である「スマートカー・ソリューション・ビジネスユニット(スマートカーBU)」と新興自動車ブランドの嵐図汽車(VOYAH)は1月22日、両者が戦略提携契約に調印し、スマートカー技術の実用化を共同で進めると発表した。
嵐図汽車は、国有自動車大手の東風汽車集団が2021年に設立した新エネルギー車専門の高級ブランドだ。現時点では主力SUV「嵐図FREE」など3車種を生産・販売している。
(訳注:「新エネルギー車」は中国独自の定義で、電気自動車[EV]、プラグインハイブリッド車[PHV]、燃料電池車[FCV]の3種類を指す。通常のハイブリッド車[HV]は含まれない)
自動車メーカーの出資受け入れ
ファーウェイと嵐図汽車は、戦略提携の詳細については明かしていない。財新記者の取材に応じた関係者によれば、嵐図汽車がファーウェイのスマートカー技術を自社製品に搭載するほか、ファーウェイがスマートカーBUを母体に設立する新会社に東風汽車集団が出資を検討しているという。
2023年11月、ファーウェイはスマートカー向けのシステム開発や部品のソリューション開発を手がける新会社を立ち上げ、協業先の自動車メーカーから広く出資を受け入れる計画を発表。と同時に、国有自動車大手の長安汽車が先陣を切って新会社への出資を決めた。
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