大谷翔平がネクタイ姿で示した「美意識の高さ」 ドジャース入団会見から学べる重要なポイント

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会見の主役である大谷選手の相棒として支える水原通訳のネクタイは、ドジャーブルーを意識した地色のレジメンタルストライプ柄でした。

そもそもレジメンタルストライプ柄は、英国陸軍における「部隊の連帯感を示す」アイテムです。部隊を表す配色のストライプが左から右斜め上に入っているネクタイですが、所属のシンボルとして「同じパターンのネクタイを締めていた」と言われています。ただし軍隊という背景からも、「レジメンタルストライプは、フォーマルには向かない」とも言われているのです。

水原通訳がレジメンタルを身に着けたのはなぜ?

ここから読み解けるポイントは、水原通訳は会見の主役である大谷選手を引き立てるため、「あえてソリッドではなく、レジメンタルを身に着けた」という可能性です。つまり、同じ色であっても「柄で表情をつける」作戦です。

もちろん、これは筆者の勝手な想像ですが、会見直前にドジャース公式X(@Dodgers)に掲載された大谷選手と水原通訳のお二人がにこやかに映る写真は、今後の活躍を予見するステキな一枚でした。

ところが会見がはじまって、ネズ・バレロ代理人と3人で撮られた写真では、バレロ氏のネクタイもソリッドのように見えたため、チームとしての一体感に欠けるよう見えてしまった方もいらっしゃったかもしれません。

ちなみに私が水原通訳のレジメンタルで印象に残ったポイントは、英国式の正当なストライプを締めていことでした。英国発祥のスリーピーススーツを着用していたため、ネクタイとスーツの世界観を合わせていたのです。

レジメンタルストライプは、「左から右斜め上に伸びたストライプが英国式」ですし、反転させたものが米国式と言われています。アメリカLAという土地柄を考えれば、同じレジメンタルであっても米国式という選択肢もあったのかもしれませんが、スリーピーススーツに合わせていたため、全身の世界観は合っていたのです。

森井 良行 ビジネスマンのためのスタイリスト

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もりい よしゆき / Yoshiyuki Morii

その違和感を、言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。

公式サイト「エレカジ」(https://www.elegant-casual.com/cases)では、80件を超えるコーディネート事例を公開。

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